7/25/2012

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川内倫子展「照度 あめつち 影を見る」をみました。


———川内倫子は、私的な日常光景を切り取り、つなぎあわせ、普遍的な生命の輝きへと昇華させる写真表現によって同時代の高い評価を獲得してきました。特定の時間や場所を記録する写真の束縛から解き放たれた瞬間瞬間の光景には、光と闇、生と死、過去と現在が交錯し、容易に言葉に置き換えることのできないイメージの純粋さは、見る者のさまざまな記憶や感情を呼び覚まします。(東京都写真美術館より)


個人的に感銘を受けたのは映像です。2つの同じ映像を時間をずらし、プロジェクターで映しだした空間がありました。互いに、本来であれば関係のない事象の映像です。しかし、どこか共通するように記憶でつながっていて、見る人に懐かしいような気づきであったり、感動をもたらしてくれます。
偶然性から作品ができているというのも、そのときでないとありえない組み合わせであり、奇跡は日常に起きていて、自分の視点の編集次第であると軽やかに思えました。


昨年、FOILからだされたIlluminance(イルミナンス)という写真集がお勧めです。空間でみれることがいちばん体感できてよいかもしれませんが、本の量と質が手にとった時にちょうどよいと感じました。



それともうひとつ。
映画「おおかみこどもの雨と雪」をみました。


高木正勝の音楽に前半から涙腺やられました。まったくもって高木正勝をもっと劇場で聴きたいです。
クライマックスにかけての加速感と、ラストのシーンは何度みても感涙です。
と書くとしょぼく感じますが。
意思決定に責任を持ちたいと思いました。